出生前診断:胎児の人生は誰のもの?
高齢出産で出生前診断の結果において、重要な生命の危機に遭遇する、妊婦や夫婦に問われてくる胎児の生命について考えてみます。
例えば、ダウン症について、どの程度の知識を持って自己決定を行っているのかを、考え直さないと行けない状況になっているのです。
生命を抹殺するかもしれないという、重大な決定を行うにあたって、胎児の人生は誰のものなのか理解出来ているのでしょうか?
産む産まないを決定するのは、女性の基本的人権であるとの立場から、人口中絶を母体の保護法や経済的事情などを理由に許してきている実情があります。
ですから、人工妊娠中絶術の合法化を図った時代に、出生前診断の技術は、その時代に急速に進歩しました。
出生前診断の技術の進歩によって、従来まで出生前に確定診断できなかった重篤な疾患が診断判断でき、女性たちはより確かな情報を得て、産む産まないを自己決定することが可能となってきているのであります。
出生前診断で検査技術の向上がもたらしたこのような複雑な状況は、人工妊娠中絶、胎児の人権といった倫理的な議論を浮き彫りにしていると言えます。
医学とは程遠い「宗教倫理」の世界では、子は親を選んで生まれてくると言っています。
信じる信じないは人それぞれですが、だとしたら胎児がせっかく選んだ父母の決断は、どう捉えるべきか考えさせられる問題です。
良く検索されるキーワード[PR]
